結婚式
2006年12月25日。レティ先生の末息子のジェイコーベンの結婚式に出席するために、4年半ぶりにフィリピンへ。福岡空港から太田君と一緒。
マニラ空港にはマニラ滞在中の直ちゃんや留学生たちが迎えに来てくれていて、一緒にタガイタイへ。タガイタイは、マニラからさほど遠くない、タール湖畔の景勝地。パイナップル畑のなかのコテージに泊って、翌日、丘の上の教会で結婚式。
子どもたちがすっかり大きくなっていて、びっくりする。ジョイとグレースは20歳前後のきれいなお姉さんになっているし、アチバルはすてきな青年になっていて、頬にキスしてくれる。気むずかしい2歳の女の子だったクレアアンは、もう6歳で、8歳になったカイラとふたりで、ピンクのドレス姿で結婚式のフラワーガールをつとめるのだという。
9年間、毎年来ていたのに、4年半も来れなかったのは、妊娠出産したからだった。そして生まれた息子が、もう3歳になっている。当然と言えば当然なのだが、それだけの歳月が、ここの子どもたちの上にも流れていたのだ。
レティ先生が、坂道をジュリアンに手をひいてもらいながら歩いている。足がつらそうだ。膝が痛むのだと聞いていた。歳月はこんなところからも感じられてしまう。
新婦のお姉さんが妊娠していて臨月なので、ゆっくり車を走らせているということで、その到着を待つことになり、結婚式は1時間ほども遅れてはじまったのではないだろうか。のんびりしていて、でもそれは一方で、待つという忍耐強さでもあって、この国のそんなところが、何かしらとても人間的だ。
式の披露宴のあと、パヤタスへ。ケソン市に戻ってきたところで、晩御飯を軽くマクドナルドですませることにする。同じ車に乗りあわせたレティ先生とジュリアン、太田君と私の4人で店に入ると、みながいっせいに振り向く。レティ先生は、緑のドレス姿だし、私は花模様の浴衣姿だし、目立つのはしょうがないか。
ゴミの臭いがしてくる。あたりは真っ暗。家々からもれてくる灯りがない。学校の周辺の建物はもう取り壊されて、なんにもなくなっているのだった。ゴミの山のなかに、学校だけがぽつんと取り残されている。学校は、移転先の新校舎が完成するまでの間、取り壊しを待ってもらっている状態なのだ。クリスマス休暇で生徒の来ない教室は、引っ越しに備えて荷物があふれかえっている。
クリスマス・パーティの飾りつけも、まだそのまま。
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