奨学生たち
奨学生が増えた。大学生4名(2名は個人のスポンサーの支援)、高校生2名、小学生5名。
ハイスクールを卒業したジョイ(18歳)は、フィリピン女子大学の看護学のコースに進学した。以前の留学生がスポンサーになってくれた。ジョイからの手紙。
「お元気ですか? そちらのみなさんが、すべて素晴らしくうまくいっていることを願っています。私たちは元気でやっています。私は高校を卒業し、カレッジに進学しました。
私の勉強をこれまで支えてくださった人たちにお礼を言いたいです。今も私たちを助けてくれている人たちと、私たちに与えてくれたすべての援助に、心からのありがとうを言わせてください。
私はフィリピン女子大学の入学試験を受けて、合格することができました。
すべてのことに感謝しています。ありがとうございます。どうかお元気で。またお会いしましょう」
マリージョイ(18歳)はカレッジの2年生に進級した。マリージョイの手紙。
「まず最初に、私や他の子どもたちが勉強することを助けてくれているみなさまに、ありがとうを言いたいです。私は卒業までベストを尽くすことを誓います。どうか、いまの素晴らしい態度を変えないで、他の子どもたちが勉強を続けられるよう、これからも助けてくれることを願っています。ありがとうございます。皆様の幸運をお祈りしています」
マリージョイの兄のユージン(20歳)も、妹に1年遅れて、大学に進学した。彼の高校の成績表を見せてもらったことがあるが、それは素晴らしいものだった。犯罪心理学を専攻するという。軍か警察関係にすすみたい。
もうひとり、マリベル(21歳)がカレッジに進学した。なつかしい名前だ。10年ほど前、彼女はパアララン・パンタオの生徒だった。いつだったか、雨上がりに麓の集落を歩いていて、路地の奥に迷い込んでしまったとき、思いがけず、目の前にマリベルがいた。あの輝くような笑顔は忘れられない。ぬかるんだ路地は人ひとりようやく通れるぐらいの幅しかなく、1間きりの廃材の小屋がひしめいている、そのあたりでもとりわけ住宅事情のひどいところだった。お姉さんがたらいで洗濯をしていて、傍らで、お婆さんがおだやかな微笑を浮かべていた。マリベルは私の手をひいて、いつも通学路にしている道を教えてくれた。学校が見えるところまで連れて行ってくれた。
試験を受けて、高校に進学したことは知っていた。個人のスポンサーを得て、カレッジに進学できるようになった。すごく嬉しい。リサール大学の教育のコース。先生になりたい。
(写真は2枚とも1996年。放課後、折り紙やすごろくをして遊んだ。上の写真の左端、白いシャツ水色半ズボン姿が、マリベル。97年、試験を受けてハイスクールへ進んだ。)
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